運動が乳がんの改善に与える影響と仕組みについて

乳がんは毎年何百万人もの女性の生活に影響を与えています。実際、身近な人でこの病気にかかった知り合いが一人はいるかもしれません。だからこそ、私たちは、治療法の発見や理解、そして治療に役立つ豊富な研究が毎年発表されることにとても感謝し、希望を抱いています。

乳がんである友人がいる、もしくは支援者、生存者、または現在乳がんと闘っている人だとしても、私たちはあなたのためにここにいます。そして、乳がんに勇敢に立ち向かうジャザサイズメンバーの多くと共に歩んでいることを誇りに思います。過去数十年間にわたり多くの乳がん研究のおかげで、進歩を遂げてきました。運動は乳がん予防や軽減につながる1つの手段と言われています。

適度な運動が乳がんのリスクを軽減

多くの研究によると、定期的に運動した場合、特に閉経後の女性では乳がんのリスクが軽減することがわかりました。The American Cancer Society(米国がん協会)によると、1週間に2.5から5時間の中程度以上の運動を推奨しています。

中程度の運動には、例えばウォーキング、スローダンス、芝刈りも運動と言えます。激しい運動には、ランニング、水泳、テニス、アップテンポなダンスなどがあります。

定期的な運動は、がんを患うリスクに大きく影響します。研究によると、継続的に運動する女性は乳がんの発症率が10〜20%低いことがわかっています。体重を健康的なレベルで維持し、エストロゲンレベルを下げ、運動によって免疫力を高めることと関係していると言えるでしょう。

運動は乳がん患者の生存率を高め、再発の可能性を低減

あなた、あるいは大切な人が乳がんと診断された場合、運動のメリットはさらに高まるのではないでしょうか。

2020年に発表された研究によると、高リスクの乳がん患者(再発または転移の可能性が高い)であっても、定期的に運動している人は診断後も生き延びる可能性が高く、がんが再発する可能性が低いことがわかったそうです。

定期的に運動する女性は、がん再発の可能性が55%減少し、あらゆる原因(乳がんに限らず)による死亡の可能性が68%減少したというデータも示されています。

運動は乳がん治療中の患者をサポートします

化学療法や放射線治療を受けている患者が運動をすることで、その経験と治療結果に大きな違いをもたらすこともあります。運動は全身の健康と深く関係しており、体全体が健康であればあるほど、がん治療に対する身体の反応は良くなります。

特に心血管運動は、心臓、肺、臓器の強化に大きく貢献します。また、筋力と柔軟性の向上は、乳がんと闘うために身体にとって重要な要素です。

治療中の運動が精神衛生にもたらすメリットは無視できません。運動は気分の改善、エネルギーの増加、不安やうつの軽減につながることが研究で示されています。がん治療を受けている患者は不安やうつに悩まされるリスクが高いため、運動はそれを抑える上で重要な役割を果たします。

さらに、いくつかの研究では、運動が治療全体に効果を高める可能性があるという結果が出ています。運動は酸素供給と血流をよくする効果があり、治療薬をがん細胞に運ぶことができます。

がん治療中の運動でコミュニティを築く

がん診断と闘う上で最も重要な要素の1つは、コミュニティからのサポートを感じることです。特に、グループエクササイズは、患者が困難な診断と治療計画に耐える際に孤独感を避けるのに役立ちます。

また、患者が集団での環境に参加するには体力的に厳しい場合、少人数クラス(パーソナルタッチ)もあります。クラスに所属することで、ジャザサイズコミュニティ(インストラクターだけでなくクラス仲間)からの励ましやサポートもあり、孤独感を和らげてくれることでしょう。

日々の生活習慣に運動を取り入れることで、乳がんに負けない体づくりに励んでいただけるよう、そして皆さんの意欲と決意が高まっていただければ幸いです。私たちは、音楽、リーダーシップ、雰囲気、そしてコミュニティなど、すべて準備万端です。皆さんのご参加をお待ちしています。最寄りの施設で、ぜひお試しください。

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本コラムは、https://www.jazzercise.com/Community/Blog/How-Exercise-Improves-Breast-Cancer-Outcomesを参考に翻訳しています。